2024年11月18日現在
226,401人のサービス介助士が全国で活躍中!
東京交通短期大学は、日本で唯一「交通」を校名に掲げる、男女共学の短期大学である。1952年の設立以来、多くの卒業生が鉄道業界をはじめ、交通業界、観光業界、その他のサービス産業界に就職し、リーダーシップを発揮して活躍している。
学科は運輸科のみで、学生数は1学年約100人、学校全体でも約200名と少人数のため、教職員と学生や、学生同士の関係は親密である。学生は約20〜25名ずつのゼミに分かれ、基礎的な知識から交通・旅行業界の専門的な内容まで実践的に学んでいる。授業はすべて午後から行われるのもこの学校の特色である。自由な午前の時間を活用して鉄道関係、サービス業などでアルバイトをしながら、授業で学んだことを実際の現場で生かす貴重な経験を積む学生も多くいる。
また、旅行業務取扱管理者(国家試験)、英語検定など就職に有利な資格取得を推奨し、2009年11月〜12月には、同短大の学生47名がサービス介助士取得講座を受講した。
2009年11月にサービス介助士の実技教習を受講した、東京交通短期大学1年生の谷口亮太さん、須川拓也さんに受講の感想をうかがった。
東京交通短期大学URL:http://www.hosho.ac.jp/toukou/index.html
学校で開催されたサービス介助士の説明会に参加して、興味を持ったのがきっかけです。私は鉄道会社への就職を希望しています。駅の係員の名札に「サービス介助士」と書かれているのをよく目にしていたので、希望の進路に進むためにも、学生のうちに取得しておきたいと思いました。
テキストには高齢者や障がい者について、現状やいろいろな知識が書かれていて、「知らないことだらけだなあ」と思いました。テキストがボロボロになるまで勉強しようと、大事なところにたくさんマーカーを引いて覚えました。
高齢者疑似体験では、視野が狭くなるゴーグルや、腕や足へのおもりなどを身につけて駅まで行き、昼食のハンバーガーとポテトを買ってきて食べました。いつも何気なく降りている階段がとても怖く感じたり、駅の券売機のボタンがうまく押せなかったりしました。食事の時もポテトをうまくつかめないなど、いつもの自分の視点とはまったく違う体験ができて、たくさんのことを学べたと思います。
祖父母が健在で実家では一緒に生活していましたが、特別に気づかってはいませんでした。高齢者疑似体験によって、体力や気持ちの面での高齢者の大変さがわかりました。これからは祖父母はもちろん、高齢の方にもっと気づかいできるようになりたいです。また、インストラクターの方からいただいたアドバイスを生かして、自分自身が高齢者になっても健康で長生きできればいいなと思いました。
車いすに人を乗せて坂道を上ったり、4人で力を合わせて車いすを持ち上げたりしたのは初めてで、難しかったですが、新鮮で勉強になりました。
視覚に障がいのある方への手引きは、事前にテキストで勉強し、インストラクターの方からも丁寧に教えていただきました。しかし、いざ自分が案内する側になると、どうお声がけをしていいのか迷って言葉がつまり、うまくご案内できませんでした。一生懸命練習する中で、相手の立場に立ちつつ、自分の気持ちを素直に伝えていけば、うまくご案内できるのではないかと感じました。自分が手引きされる側にもなり、相手を気づかうことや気づかってもらうことの大切さがわかったので、両方の体験ができてよかったです。
私のグループは、電車が運転見合せとなったので、視覚に障がいがあるお客様を振り替え輸送のバスの停留所までご案内するという設定でした。
実際に手引きの実習で学んだことを生かせるのもありますし、よりリアルな状況の中で実践できたので、ロールプレイングはいいなと思いました。しかし、ロールプレイングだとわかっていても気持ちが焦ってしまい、教わったように手引きを行うのは難しかったです。現実にこのような事態に遭遇した時も教習と全く同じ場面にはなりませんから、ケースバイケースで的確な状況判断をしながら、ご安心いただける手引きをしなくてはならないことに改めて気づかされました。
それと、同じグループのメンバーと協力して、いろいろな立場の役を演じる経験ができたので、楽しかったです。
サービス介助士の学びは、将来、鉄道会社への就職や就職後の現場でに役立てたいという思いはありますが、それにとどまらず、ふだん街の中で高齢者に出会った時などでも「おもてなしの心」でお手伝いしたいなと思いました。
今回、サービス介助士を学んでみて、自宅で提出課題を勉強するだけではわからなかったようなことでも、実技教習を受けた時に、学ぶことの大変さよりも、「少しでも役に立ちたい」とか、「相手に気持ちよく過ごしていただけたらいいな」という思いやりの心が段々強くなっていくのが実感できました。
相手に喜んでいただけることが一番楽しいなと思えたので、今後ももし役に立てるような機会があれば、この学びを積極的に生かしていきたいと思います。
サービス介助士について知ったのは、高校1年の時に福祉関係のことを調べた時でした。すぐに資格を取りたいと思ったのですが、受講料のこともあり、先延ばしにしていました。今回、学校で開かれた説明会に参加し、よい機会なので取得しようと思いました。
テキストには、現代の世界や日本社会における高齢化や少子化の問題、障害に関する知識、障がい者の具体的な介助方法などが、誰にもわかりやすい言葉で書かれていました。課題をやりながら、「そうか、こういうことを学んでいかなくてはならないのだなあ」と感じました。
高齢者疑似体験で専用ゴーグルをつけると視野がとても狭くなり、蛍光灯の光をとてもまぶしく感じたり、暗いところではいつもより暗く感じたりしました。身体におもりをつけて関節を曲がりにくくすると、何気ない動作にもものすごい力が必要で、階段で1階降りるのも5階くらい降りたように感じて大変でした。
外に出ると、雨で地面がぬれていたので杖をつくと滑ってしまうし、耳栓をしているので自転車が近づいてくるのにも気づきませんでした。昼食はコンビニで買いましたが、値段は見えにくいし、距離感がわからないので物がつかみづらくて困りました。高齢の方の大変さが身に染みました。
自分が高齢者になった時に備えて、若いうちから身体を鍛え、食事に気をつけて健康でいたいと思いました。北海道に住んでいる私の祖母は98歳の今でも、毎日30分くらい欠かさず散歩をしています。こうしたちょっとした習慣が健康につながるのかもしれません。しかし、いくら元気でも、高齢になると何らかの助けが必要となりますので、進んで介助してくれる人がもっとたくさん周囲にいてくれればいいなと思いました。
車いすについては、高校生の時に説明を聞いたり、乗って公道を走ったりする体験をしたことがありました。今回は介助する側の心づかいを学ぶことができました。
手引きについても、視覚に障がいのある方に安心していただける言葉づかいや身体の動きができるよう、一つ一つの説明や動作を丁寧に経験を積んでいきたいと思いました。また、手引きされる側を体験することで、「手引きをしてくれる人がいるから安心して行動できるのだな」というふうにも感じました。
私のグループは、架線トラブルで運転見合わせになった電車内に取り残された、聴覚に障がいのある人を介助するという設定でした。以前、バスの中で同じような場面に遭遇したことがあり、その時に聴覚障がいのある人に、筆談で説明したことがあったので、その時のことを思い出しながら行いました。
こういう現場に遭遇した時には、見知らぬ人とも協力して介助しなければならないこともあるので、初対面の人ともうまくコミュニケーションをとれるようになることも大切だと感じました。
サービス介助士を受講する前は、スーパーのレジに並んでいる時など、前にいる高齢者の動作が遅いなと思うこともありました。今回、テキストや実技教習で高齢者について学び、疑似体験することで、なぜ高齢者の動作が遅くなるのかとか、行動の一つ一つに意味があるのだということを身に染みて理解できました。そして、少しでも思いやりを持てるようになったのがよかったと思いました。
高齢化が進む日本では、介助を必要とする方がどんどん増えていくと思いますので、若い人の力が必要とされますし、どんな人でも気軽にお手伝いができる社会にしていかなければと思いました。
私はまだ将来の志望職種を具体的には決めかねていますが、サービス介助士の資格はどんな職業に就いても役に立つ、どこでも使える資格だと思います。
【東京】
〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町2-2-6 三崎町石川ビル2階
TEL:03-6261-2333(フリーダイヤル 0120-0610-64)【土日祝日除く9:30-17:00】
FAX:03-6261-2334MAP
【大阪】
〒542-0083 大阪府大阪市中央区東心斎橋1-7-30 21心斎橋5F・6F
TEL:06-6251-6101【土日祝日除く9:30-17:00】
FAX:06-6251-6102MAP