「インクルーシブパーパス経営」「インクルーシブ職場環境」「インクルーシブ認知基盤」「インクルーシブ組織風土」の4つの観点から、革新的な成果を生み出す組織やチームを作るために欠かせないIX(インクルーシブ・トランスフォーメーション)の要素を分析・課題を発見するための診断です。
インクルーシブ・トランスフォーメーションとは、変化が激しく不確実な現代において、企業組織としての経済的価値と、多様な人が暮らす社会に対する社会的価値の両側面において、独自の存在価値を発揮するために、多様な違いを最大限活かせるように組織経営の根幹を変革することです。
企業はこれまで株主利益最大化が至上の目的でしたが、現代では地球環境や地域社会、そして企業で働く人など多様なステークホルダー（利害関係者）の関係性が重要視され、企業は多様な価値観が包摂されなければ存続が難しくなります。
企業組織とそのチームで働く人の価値観は、単に収入を得るだけではなく、やりがいや社会における意義や意味も重視されるようになり、経済的価値を追い求めることだけでは、その企業のチームメンバーでさえ、共感を得ることができなくなります。
このような“ステークホルダー資本主義”が台頭してきている現代では、経済性と社会性の両側面から独自の価値を出すために、多様な人と作り上げる組織としての存在意義のもと、多様な違い・価値観が活かされるチームを作っていく必要があります。
このようなチームと組織になるために、IX（インクルーシブ・トランスフォーメーション）の要素を高めていきます。
現代はその企業が目指す未来を、ただ実現できればいいのではなく、社会全体への利益・社会的な意義が求められており、このような背景から企業のパーパスが重要になってきています。
変化の激しい現代で、社会で求められる価値を提供できるようにするには既存の考えややり方にとらわれずに、様々な考えや価値観（多様性）を取り入れ、活かしあう環境が必要です。
無意識の偏見（アンコンシャス・バイアスUnconscious bias、隠れた思いこみ）に気づき、変えていくことは変革に不可欠な要素です。
組織の中で誰もが自由に自分の考えや意見、行動を起こすことができる、心理的安全性が確保された状態であることは組織の活性化の最低条件です。
ここで言うビロンギングとは、個人がその人らしくいながらも、組織に愛着を感じ組織の一員であるという自覚を持つことができる感覚のことを言います。
IX診断では、組織がIX（インクルーシブ・トランスフォーメーション）のどこに課題があるかを4つの階層・100項目からチームと組織を分析します。
多様な人が共感できる企業の存在意義(パーパス)が定められ、そのパーパス共有のための施策や、組織で働く人が業務においてパーパスが重視された文化であると実感できているかを測ります。
役員や管理職を含めた全構成員において多様な人が含まれているか、多様な構成員が活躍できるための仕組みを整えているか、そしてそれらを多様な構成員が公平性を認識できているかを測ります。
チームや組織内の構成員のDE&I(多様性、公平性、包摂性)に対する認識や、不平等、バイアス（偏見や不均衡）に対してどのように認知しているかを測ります。
チームや組織が構成員に対して心理的安全性やビロンギング(帰属意識)を感じる風土か、多様性を排除しうる文化(“男らしさを競う文化”など)や組織の分断などを測ります。
IX診断は
①組織としての取り組み項目
②従業員（チームメンバー）への項目
から組織やチームのIX(インクルーシブ・トランスフォーメーション)を分析します。
このため、組織として取り組んでいるDE&Iや人材育成の施策と、従業員の意識や組織の風土との間の乖離を把握することができます。
組織的な取り組みと従業員の意識とのギャップだけでなく、同じ従業員であっても性別や年齢、役職などによる認識のギャップも分かります。
例えば男性や管理職の人は組織の中に不平等は存在しないと認識していても、女性や障害者など組織の中でマイノリティとされる人は不平等を感じていることもあります。このような組織の中の見えない偏りや特権性を明らかにします。
IX診断は100項目近くから組織的取り組みと従業員を対象に実施します。
WEB無料診断でIX診断をお試しとして企業の取り組み度合を把握できます。
