国際会議について
ジェロントロジーとは
国際総合会議概要
趣旨
スケジュール
講演会
分科会
出席者
芸術パフォーマンス
オリエンテーリング
会場
お問い合せ
レポート
宣言書
オリエンテーリング成績
写真紹介
学生代表レポート
L i v e 中継
会場の様子を見る
(3月2日~3月3日)
ラジオを聴く
(3月2日~3月3日)
参加方法
講演会・分科会
芸術パフォーマンス
オリエンテーリング
招待参加者募集
参加ツアー募集
Language
English
●
学生代表レ
ポート
◆
わたしの理想とする高齢社会とは・・・
トラジャル旅行ホテル専門学校
ブライダル学科 堀内 春菜
一言で言い表すと、老若両世代の方が、いつでもどこでも安心してお互いを自然な形で支え合い、助け合える社会です。つまり加齢というものが世間に評価され、高齢者が社会的にもしっかりとした役割がある社会です。 それを実現するには、高齢者介護の問題や社会保障の問題などの暗いイメージが多い高齢社会の殻を破る必要があります。それを破るには以下の3つの項目全て満たさなければいけないと思います。
1 加齢に対する考え方の教育
2 家族との絆
3 地域とのつながり
(1)教育
現在高齢社会が新幹線のように急速に進んでいるのに対して、個人個人の高齢者に対する考え方が追いついていないのが現状です。誰もが高齢者を大切にしようと考える環境作りが大切です。高齢者の知恵は社会みんなの財産です。「生きることの意味」「豊かさのありがたみ」などもっと活用されるべきです。若年世代のうちから、歳を重ねるということは素晴らしい、だからこそ高齢者を尊敬するべきだという考えを学ぶ必要があります。 身近な例で言うと、電車の中で、高齢者や身体の不自由な方が辛そうに立っていても本当は座席を譲りたいのに気恥ずかしくて、結局は見過ごして譲らない人、というのはまだまだ多いように思います。加齢が評価され、社会に浸透してくると、見掛けたらすぐに座席を譲るという行動が当たり前になります。
(2)家族との絆
核家族が一般的になり、大量生産、大量消費、大量廃棄型社会の中で、豊かさを手に入れた代わりに、家族の絆が失われ、世代間の隔離が進行しています。これではいくら高齢者に対する考え方を学んでも、実際に高齢者と接していなければ、実感がわきません。 私は祖母によく相談します。祖母はいつでも喜んで私の話を聞いてくれます。誰もが、相談されると、本音で付き合える人が居る喜びと責任を感じると思います。そしてさらに子供・孫から、悩みが解決したときの感謝を伝えることによってそれが生きがいへと繋がっていきます。
(3)地域とのつながりを密にする
社会参加活動は老若両世代にお互いが協力し合うことで成立します。密になればなるほど世代間の隔離や差別偏見を防止することに繋がっていきます。
理想の高齢社会を実現するために・・・
私は親と同居することを提案します。
・生活費削減(税金・生活費・光熱費など)→趣味にまわす
・家族団欒の時間をつくる→世代間の交流
・身体の変化に気付くのが早くなる→誰でも年齢を重ねれば身体は衰えていくものです。ちょっとした変化に家族が気付いてあげれば大きな病気・けがも防げるはずです。
しかし、今の社会では高齢者虐待など様々な問題が生じているのが現状です。でも子供の頃から高齢者と接していくことで思いやりの心が育まれ、このような悲しいことは起こらないはずです。もちろん社会保障がより充実するに越したことはありませんが、昔ながらの大家族というのは家族1人ひとりが支え合い、助け合っていました。まさに私の理想の高齢社会です。
身近にわたしたちができること
・地域活動に参加する(祭り・防災訓練 etc) ・郷土料理を学ぶ
・ユニバーサルデザインを利用する ・話し相手になる
・創齢学(ジェロントロジー)を学ぶ
・老人ホームなどの介護施設に花を行けに行く(実際、すごく喜ばれました)
この3つのことが社会に浸透してくれば、より高齢者を理解し、自らも高齢者となる準備が若年世代のうちからできるようになります。自分が高齢者になったとき、自分の子供に面倒みられたくない、健康でいたい、と考えるものです。そしてゆくゆくは介護予防へと繋がっていきます。
知人の方で、毎日のように積極的にボランティアに参加したり、誰かの相談にのったり、本当に楽しそうに生活を送っていらっしゃる方がいます。高齢な方とは思えないくらい、パワフルです。この方がこんなにもパワフルなのは、家族や地域の人々との支え支えられる関係を大切にしながら、人の幸せを心から願い、一つ一つのことに感謝と誠意を持っているからです。私もそんな一つ一つのことを大切にして、たとえ小さなことでも実践し、心身共に老後の健康生活を楽しみたいです。 現在、モノに恵まれた社会が築き上げられる中で、地域で助け合ったり力を合わせたりする機会も減少し、人と人とが話し合う場も減少しています。それは地域に限らず、新しいライフスタイルや社会システムが家族間でも職場でも、人のぬくもりを感じるコミュニケーションが減少してきているように感じます。
理想の社会を実現するためにはわたしたちに出来ることはたくさんあると思います。車椅子の操作や移乗、手引きなど、もっともっとできる人が増加すればより実現に近づきます。しかしどんなことでも「人を思いやる心」を持っていることが大前提です。そして相手のことを考え、心を読み取る、感じ取るという感性が磨き上げれば、必ず、誰もが明るい高齢社会で自分の役割を果たしながら生きていけると思います。
Copyright (C)
Non Profit Organization Nippon Care-Fit Service Association