ジェロントロジー国際総合会議2009inインド
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開催にあたって

今回のシンポジウムを主催する「インド・アンドラ大学・日本ケアフィットサービス協会」は、アンドラ大学のとの間に2007年8月3日に覚書が調印され、設立されました。この組織の目的は、ジェロントロジーと関係する様々な分野の専門家たちと情報交換をすることにより、学際的な研究・実践を通じ高齢者のクオリティー・オブ・ライフを促進すること、また最新の知識および技術を地域に還元すべく応用実践していくことです。

さて、ジェロントロジー(gerontology)は、ロシア・ウクライナの生物学者であるメチニコフ(Metchinicov)が1903年に提唱した学問です。Gerontologyの語源は、ギリシャ語geron(老人)が、英語のgeronto(加齢・高齢)に転じたものです。現代における動きとしては、ジェロントロジー高等教育協会が1974年にアメリカ合衆国にて確立され、老年学における世界の先駆け的存在となっています。日本では桜美林大学の大学院でのみジェロントロジーが開講されています。(2002年から修士課程、2004年から博士課程開講)。一般的には老年学と訳されることが多い学問ですが、今日におけるジェロントロジーは、そればかりでなく総合的学問として位置づけられ、更にその学びを実践的学問として移行する時期に直面しています。実際ジェロントロジーは、国際的でかつ職業に深く関わる学問です。しかし現状は、まだまだ十分な理解はされておらず、より実践的学問として広く普及する必要があります。これらの実践学を具現化する鍵は、個人の自立を促すための「カフェテリアカリキュラム」を構築することです。これは、ひとりひとりにフィットした個別のサービスを、素早い判断で提供することができる人材を育成することであり、一方では地球・環境を視野に入れた普遍的な取り組みにまで発展して行くものであると信じます。

このシンポジウムでは、生涯教育の概念について、(1)ジェロントロジーは、我々の人生の終わりまでの加齢のプロセスを考慮すること。(2)ジェロントロジーは、学際的なIT教育の発展とビジネスネットワークと気づきの環境を考慮したより良い人材の育成すること、この2点に焦点をあてます。その上で、社会に生かし、日々の活動に生きがいを求め方々のために、以下のプログラムを用意しています。
1) 教育、ヘルスケア(ヘルスケア関係者、トレイナー、教育者、学者、研究者、学生、芸術家、パフォーマー、地域指導者などを含む) に関る方の交流を図ること。
2) カフェテリアカリキュラムを個々の必要や、能力に合わせて推進すること。
3) 老いや障がいについての知識を高めるためのSOULモデルを探究すること。 (See見る-Observe観察する-Understand理解する-Learn学ぶ)
4) 学び、共生、サポートの豊かな環境(雰囲気)を準備すること。

そしてまた、私たちは、「レオナルド・ダ・ビンチプロジェクト2012」を推進しています。レオナルド・ダ・ヴィンチの共(教)育的、学術的、国際的、専門的学びを現在に落とし込み、社会的、政治的そして経済的視点における近代の人々の生き様をジェロントロジーの中に幅広く応用するべく研究を進めています。このコンセプトについても今回のシンポジウムの中で大きくクローズアップされるものと思います。

 
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