|
|
◎ディレクターからのメッセージ
拝啓
いつもお世話になっております。インドの国際会議に向けまして準備が進められてきております。インドに移って3ヶ月が過ぎましたが、様々な視点から自分と日本を見つめる機会となっております。便利な生活とはどういう事か、時間とは人間にどういう関わりがあるのか、家族とはどういう存在であるか、人間の幸福とはなにか, そして人間の健康はどのように増進し維持できるか等です。
インドで開催される国際ジェロントロジー総合会議は、2007年に沖縄で開催された会議とは趣向が大きく変わってくると思います。日本の文化がインドとどういう関わりがあるかとか、下流社会とは単にインドだけのものではなく、日本にも存在していることも明らかになっております。現に、東京のある区では、就学援助の受給率が7割に達した小学校があるとも報告されています。したがって、この国際会議は、単にインドのための会議ではなく、世界からわが国日本の福祉や教育を見つめ直す機会ともなるでしょう。また世界的な視点からみれば、人間の本質的に生命の質(クオリティ オブ ライフ)をどのように高めることができるかというテーマを学ぶ機会となることでしょう。インドは、IT社会といわれていますが、実際にはそれはごく一部の事象であって、ここでも個人と家族の価値観が問われてきています。
ここアンドラ大学は、世界においてヨガ研究をはじめ超心理学(Parapsychology)の発祥の地としても知られており、ヨガ・気づき研究所(Institute for Yoga/Consciousness)には世界から研究・実践家が集まってきています。今後私たち人類に求められることは、さまざまな学びをどう我々の実生活に実用化するかということです。それを、具現化できる源が気づき力といえます。この力を科学的に様々な分野で応用実践するときにヨガジェロントロジーなる本来の生きた学問が派生し様々な分野で実用可能な学問となることでしょう。
毎日、お仕事等でご多忙とは存じますが、生きた学問と芸術の発祥の地であるヴィシャカパトナムヘの旅をとおしての学びと経験が、今後の人生の視点を拡げる機会となることを祈念して皆様のおこしをお待ちいたしております。敬具
Ryo Takahashi, Director
AU-NCSA Center for Gerontology-India
Darshan Bhavan, Andhra University, Visakhapatnam-530 003 AP India
zionwelfare@aol.com |
|
|