掲載日:(取材日:2018-03-10)
車いすユーザー・みやじが送るピョンチャン パラリンピックレポート第1段!
今回は開会式の報告です。会場までの移動や開会式の様子を、車いすユーザーとして、そして障がい者スポーツ運営に関わる人間としてお伝えします。
ライタープロフィール
みやじさん
18歳の時に事故により脊髄損傷を負い、車椅子を使用して生活するようになる。
現在は大学院にて、障がい者のスポーツ観戦について研究中。
趣味は、サッカーなどのスポーツを観戦すること。
開会式が始まる3時間前に珍富(チンブ)駅からシャトルバスで開会式の会場である平昌オリンピックスタジアムで行きました。珍富駅に着くとすぐにスタッフの方に声を掛けていただきシャトルバス乗り場まで案内をしていただきました。開会式だけではなく他の会場では、スタッフの方からの声を掛けは多く、おもてなしを感じることが多かったです。駅から会場までのシャトルバスは、車いすを利用する観戦者等とそれ以外の観戦者でバスの種類が異なっていました。
シャトルバスは自動でスロープが出るタイプ
会場に到着し、入場すると、パラリンピックのマークが入ったニット帽やブランケットをもらいました!開会式中はとても寒くニット帽やブランケットは大活躍しました!!
会場内には、車いすユーザー用の観覧席が設置されています。
車いすを使用してそのまま入れるスペースの横には、車いすを使用している方が乗り移って座る座席や、同伴者用の座席が設置されていました。また、車いすを使用している方への配慮だけではなく、車いす席以外の座席の通路側には、手すりが付いていて歩行困難者が段差を昇降しやすくなっていました。
いすへ移乗したり、車いす使用のままで観戦できる作り
会場通路には車いす使用者用の観戦席が多数設置されています。
開会式の開始前に、平昌オリンピックスタジアムの敷地内にあるグッズショップでバンダビのぬいぐるみやピンバッチを買いました!
グッズの陳列にも工夫がされており、例えば、ピンバッチは同じ種類のものが横方向に陳列されているのではなく縦方向に陳列されており、身長の高い人も低い人も商品が取りやすくなっていました。
レジでは、6列のうち1列の高さが低くなっていてどのような身長の方も使用しやすくなっていました。
整列レーンやカウンターも車いす使用者用になっています。
背の低い人でも手に取ることのできる商品陳列
グッズ購入後、いよいよ開会式が始まりました!車いす席での観戦でしたが、目の前にある手すりや前の観戦者が視線を遮ることもなく快適に観戦することができました!!
開会式中、飲食ブースにご飯を購入に行った時は、購入した食事をスタッフの方が座席まで運んでいただけてスタッフのおもてなしを感じることもできました!!
とても印象的だったのが、観戦者だけではなくボランティアの方も各々写真を撮ったり、運営スタッフも含めた会場にいる全ての方が楽しんで開会式に参加をしていたことです。
次回は韓国国内の交通機関バリアフリーについてお伝えします!