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「サービス介助士20万人達成記念 全国バスインタビュー」今回は、伊丹市交通局様です。
兵庫県伊丹市広畑にある伊丹市交通局広畑営業所にお伺いしました。
大塚様
①「バスにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」等に沿って、ビニールカーテンの設置や車内換気などに加え、つり革や座席、降車ボタン、窓ガラスなど車内に抗菌・抗ウイルス施工を行っています。
兵庫県内では、最初に抗菌・抗ウイルス施工を行いました。
②ノンステップバス100%を達成しています。
今後もノンステップバスでの運行を続けてまいります。
③JR伊丹駅阪急伊丹駅のバスロータリーは、伊丹市によって整備され、駅舎と同じ音声ガイドシステムが導入され、音声でバス路線を案内する機器も設置されました。
音声情報は、視覚に障害のあるお客様だけでなく、他のお客様にもお役に立てているようです。
「車いすの固定」については多くのご意見をいただきますが、それにも増して車いすの種類が本当に多くなり、固定箇所が分からず時間がかかってしまうことも恒常的にあります。固定をさせて下さらないお客様もいらっしゃいますので、継続してお願いしています。
また、車両と歩道の幅が合わず、スロープ板が降ろせない状況もあり、一旦バスを動かすなどの調整をしますが、事故のリスクが常にあるため、気が抜けない厳しい状況があります。しかし、ご意見の中にはお客様からのお褒めの言葉も沢山いただきますので、そこは乗務員も励みになっています。
「時間のない時に助かりました」「親切で丁寧な声掛けをしてくれました」など、乗務員にとっては当たり前の行動ですが、こうした労いのひと言が乗務員には本当に励みになります。
お褒めの言葉を頂いた際には、本人と管理者に直接伝えるようにしています。
高齢者をはじめ、車いすをご利用の方、視覚に障害のある方、また他にも様々な障害のある方にご利用いただきますが、それぞれお客様のお気持ちを感じることが出来るようになり、接遇面でも喜んでいただける場面が増えていると感じています。「相手の気持ちがわかるようになったこと」は、大きな収穫です。サービス介助士取得前は、白杖をご利用になっているお客様の腕を引っ張ってしまうような案内になってしまったという報告が聞こえてくることもありましたが、最近では、お客様にこまめな声掛けを行い、ちゃんと目線を合わせて対応する乗務員が増え、気持ちに余裕をもってお客様対応ができるようになっているのではないでしょうか。
サービス介助士資格を取得することがゴールではないので、全乗務員に対しバス乗務に携わる研修は元より、高齢者や障害のあるお客様への接客・接遇が維持できるよう社内研修を継続して実施しております。
乗務員同士が、控室などで情報共有している姿をよく目にします。これは先にサービス介助士資格を取得した先輩乗務員が未取得者の乗務員に対して、お客様対応の事例を話しており、車いすの操作方法、介助技術を教えているようです。この動きが自然と営業所内に広まっており、自発的に学ぼうとする乗務員が増えてきた印象があります。
サービス介助士資格取得者には、バッジや名札を作成していますので、これはモチベーション・やる気を上げる取り組みの一環となっています。
また女性乗務員も現在5名在籍しておりますが、その5名すべてがサービス介助士資格を取得しています。今後も女性が働きやすい環境を整えていきたいと考えています。
ここ数年はコロナ禍での対応が難しく、白杖や車いすをご利用の方を案内するときに、どこまで触れていいのか迷うことがありますが、コロナ収束に向けて、安心・安全・快適にバスをご利用いただけるよう社内環境の提供に努めてまいります。
スロープを出された際には「車いす乗降中」と点滅されます。
乗降中にバイク、自転車そして歩行者との事故を防ぐ取り組みをされています。
地域内で共生関係が構築されている事例と感じました。
コロナ禍で、ものを共有することも減ってきていますが、おもわずほっこりしました。
「善意の傘」素敵な取り組みだと思いませんか?
ちなみに、お客様からの寄付が寄せられることもあるようです。
ケアフィットファーム研修 導入事例(NTTアドバンステクノロジ様)
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ケアフィットファームでは、ダイバーシティ&インクルージョンを体感できる企業研修プログラムを提供しています。今回はNTTアドバンステクノロジ株式会社様が参加されました
日本の高齢者人口3,625万人! - 超高齢社会と認知症の推移(2024年版) -
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毎年敬老の日に合わせて総務省統計局から発表される日本の高齢者人口。最新の発表によると2024年9月現在の高齢者人口は3,625万人、高齢者人口率は29.3%となりました。超高齢社会が進むと切り離すことのできないテーマが認知症です。これからも社会の高齢化が進行するとどのようなことが起こりえるのか、高齢者に関する様々なデータを見ながら考えていきましょう。
南海トラフ地震と障害のある人への防災対策:防災介助士の視点で解説
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南海トラフ地震は、今後30年以内に70〜80%の確率で発生すると予測されています。この巨大地震に備えて、特に障害のある方々とその家族、そして企業は十分な準備が必要です。本記事では、防災介助士の視点から、障害のある人のための具体的な対策について解説します。
「運転することが好き!」という熱い思いから、乗務員として入社、9年間バスに乗務し、多くのお客様と触れ合う毎日でした。
その後、それまでの経験を活かし運行管理者、企画営業など事務職の場で幅広く業務につき現在は、安全推進担当として、お客様からのご意見に対応する傍らサービス介助士資格をはじめとする乗務員研修で誰もが安全にご乗車いただくための安全運行に向けた計画取組をしています。自身もサービス介助士資格を活かし、安全運行する乗務員育成に使命感を持ち日々邁進しています。