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日本ケアフィット共育機構が発行するフリーペーパー『紲』。本誌vol.19では、パラバドミントンプレイヤーの福家育美(ふけ いくみ)さんのインタビューを掲載しました。実はこのインタビュー第4回ダイハツ日本障がい者バドミントン選手権大会の試合直後に行われたものでした。試合が終わったばかりにも関わらず快くインタビューに応じてくださった福家さんに感謝です。前編では2018年12月15〜16日に福岡で開催された大会の競技についてレポートしましたが、後編では、試合会場でお手伝いしていた、福家さんが所属するダイハツ工業の皆さんに、パラバドミントンや福家さんとの関わりを通して得た気づきについてお話いただきました。
第4回ダイハツ日本障がい者バドミントン選手権大会では、ダイハツグループの大勢の皆さんが運営のお手伝いをされていました。ダイハツ工業では、クルマづくりの際に必要な部品輸送などのノウハウを生かした遠征用車いす保護カバーの製作などのバックアップと同時に、介助スキルの向上と障がい者理解を深めることを目的として、サービス介助士資格の導入を進めています。
サービス介助士資格導入の背景には、2018年4月から同僚になった福家さんが、どんなことで困っているのか、どう接すればよいのかを学びたいという気持ちも大きかったと言います。福家さんは「同じ部署の人たちがサービス介助士の資格を取ってくださって、車いすユーザーのことを理解してくれようという気持ちが伝わってきて、とても嬉しいです。バドミントンの応援も含めて、たくさんの方に支えていただいていると思います」と語ってくれました。
一方、福家さんと同じ部署の皆さんも、大会運営の手伝いやサービス介助士資格の取得を通して、車いすユーザー、そして障がいのある人たちへの理解を深めている様子が伺えました。福家さんと同じ部署に所属する正木さんは、サービス介助士資格を取得したことで、障がいのある人たちを身近に感じられるようになったと言います。
正木さん今日はあちこち走り回って積極的に声をかけていたのですが、そもそもサービス介助士の資格を持っていなければ、ここまですることもなかったと思います。特にアスリートの方は自分のことはある程度は自分でできてしまいますから、手を出さないほうがいいのかも、って。でも、その人が今大変なのかどうかは声をかけてみないとわからないですよね。それに、困っている方に障がいがあるかどうかは関係なく、大変そうなら声をかけてお手伝いする気持ちが大切なんだな、と感じました
室長の大滝さんは、会場だけではなく、実際に駅で視覚障がい者への声かけを実践されたそうです。
大滝さん先日、バスを待っているときに、ぶつかってきた人がいまして。よく見たら、白杖をついている方だったんです。そこで“これは声をかけなければ”と思い、横断歩道を渡るまでご案内させていただきました。ただ、後で振り返ると全然教わったことができてなかったな、って反省してるんです。でもそういう失敗も含めて、障がいのある方と触れ合う経験が大切なんでしょうね
皆さんの話を聞いて、障がいのあるなしに関わらず、互いに理解し合おうと努めること、お互いさまの気持ちを持つことが、共生社会を実現する第一歩だということに改めて気づかされました。
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