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日本ケアフィット共育機構が発行するフリーペーパー『紲』。本誌vol.19では、車いす利用者向けオーダースーツを企画・製造・販売している花菱縫製株式会社をご紹介しました。「リベル・ケアフィット」では、本誌で掲載しきれなかった、車いす利用者向けオーダースーツプロジェクトの裏話をご紹介。後編は、花菱縫製の皆さんが、車いす利用者向けオーダースーツを開発するなかで、印象に残ったことや気づきを得たエピソードをご紹介します。
「周りに理解があっても、辛い思いは消せない」
花菱縫製株式会社 代表取締役社長
野中 雅彦さん
ある車いすユーザーの方から、友人の結婚式に出席する際に着ていけるスーツがなくて、友人たちは気にしなくていいよと行ってくれたけれど、集合写真に自分ひとりだけジャージ姿で写っていたことが悲しかった、という話を聞きました。周りに理解があったとしても、自分自身が辛いと感じる気持ちは消せないですからね。そういう方に寄り添いながら、よい製品をつくらなければと、思いを新たにしました。
「車いすユーザーの“おしゃれをしたい”思いを形に」
生産本部 技術長
緒方 輔雄(おがた すけお)さん〔技術担当〕
開発を進めるなかで、車いすユーザーの皆さんがおしゃれをしたいという気持ちは、我々が思っていた以上に強いということを知りました。車いすを漕いでいてズボンから脛が覗いてしまったり、ジャケットの裾がめくり上がったりしてしまうことをとても気にされる。スーツは基本的には立位を想定してつくりますから、立位では当たり前の仕様を座位が基本姿勢の人たちに当てはめた場合、どんな影響が出るのか試行錯誤しながら、どうしたらかっこよく着こなしていただけるかを考える作業は、とても勉強になりましたね。
「日々の応対から学ぶ姿勢が大切」
経営企画本部 経営企画部 次長
服部 晃二(はっとり こうじ)さん
〔プロジェクトリーダー〕
車いすユーザーのなかでも、状態は人それぞれということがよくわかりました。脚に障害があるのか、腰やその他の器官に障害があるのかによっても、当然スーツの仕様は変わりますし、応対の方法も変わってきます。例えば、握力の弱い方には、指がかけやすいように太めのベルトループをお勧めしますし、体幹が弱い人は、同じ姿勢を保ち続けることが難しいですから、採寸時には必ずひとりが体を支える必要があります。障がいのある方と接してみないとわからないことも多いですから、現場の従業員には日々の応対のなかから学ぶ姿勢を大切にしてもらっています。
日本の高齢者人口3,625万人! - 超高齢社会と認知症の推移(2024年版) -
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毎年敬老の日に合わせて総務省統計局から発表される日本の高齢者人口。最新の発表によると2024年9月現在の高齢者人口は3,625万人、高齢者人口率は29.3%となりました。超高齢社会が進むと切り離すことのできないテーマが認知症です。これからも社会の高齢化が進行するとどのようなことが起こりえるのか、高齢者に関する様々なデータを見ながら考えていきましょう。
南海トラフ地震と障害のある人への防災対策:防災介助士の視点で解説
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南海トラフ地震は、今後30年以内に70〜80%の確率で発生すると予測されています。この巨大地震に備えて、特に障害のある方々とその家族、そして企業は十分な準備が必要です。本記事では、防災介助士の視点から、障害のある人のための具体的な対策について解説します。
バリアフルレストランinアサヒグループホールディングス株式会社 様
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アサヒグループホールディングス株式会社様でDE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)を考えるイベントとして初めて開催される「DE&I DAY」にてバリアフルレストランを実施しました。これまで市民向けや学校での開催がメインだったバリアフルレストランを企業様での取り組みの一環に取り入れていただき、DE&I推進にも欠かせない“障害の社会モデル”を体感できるプログラムを提供しました。