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皆様、こんにちは。コニーです。
【コニーは何しに日本へ?オーストラリア人留学生が考える共生社会シリーズ】をお届けします。
来年、東京2020パラリンピックが行なわれるため、
今回はスポーツ王国であるオーストラリアのパラスポーツについてお伝えしていきたいと思います。
皆さんはご存知だと思いますが、
「パラリンピックParalympic」という言葉は、
1964年の東京大会開催を機に「Paraplegia(下半身の対(つい)まひ者)」と「Olympic」を掛け合わせて作られた言葉です。
2020年、東京は世界で始めて2回目のパラリンピックを開催することができる都市となります!
2020年の東京パラリンピックでは、23種類の競技が実施される予定です。
2020パラリンピックの競技種目と、触れるエンブレムがありました。
オーストラリアは、後に設立される国際パラリンピック委員会(IPC)により第1回パラリンピック大会と位置付けられる1960年のローマ大会(第9回国際ストーク・マンデビル競技大会)に出場してから、パラスポーツに対するサポート体制が強化されています。
1992年に障害差別禁止法が制定され、1993年シドニーでパラリンピックを招致することに成功、2000年にはオーストラリアでパラリンピックを開催することができ、障害者政策、障害者スポーツ界に多大な影響をもたらしました。
そのことにより、障害者は健常者と同等な社会で生活を送ることができるよう支援していく法律「障害者保険制度法」が2013年に制定されました。
私が住んでいるメルボルンという街は、夏になると毎年、世界で有名なテニスの大会「全豪オープンテニス」が行なわれます。
2000年のシドニーパラリンピックに続き、2002年から「全豪オープンテニス」で車いすテニスが新たに設立されました。
車いすテニスは一般のテニス競技より競技人口は少ないですが、同じように、国民から注目されています。
最近では、一般のテニス競技と同じように全国放送になっています。
オーストラリアでは一般のテニス競技の選手より、ディラン・オルコット外部リンクというクァード(四肢麻痺)テニスの選手はテレビや広告でよく見かけます。
彼が国民からなぜ人気を得ているのかと言うと、彼の、障害を越えた多彩な才能と魅力です。
彼は7回もクァードテニスの大会で優勝したことだけではなく、「障害を持たされている」という考えがないために、メディアを通じで様々な人に影響を与えています。
その思いは彼の基金会 - DYLAN ALCOTT FOUNDATION外部リンクでも表れています。
彼の基金会は障害のある方に自分の夢を叶える機会をもたらすよう新設したものです。この基金会により国民の障害者に対する意識が変わっていきました。
オーストラリアでまだたくさんのパラスポーツがありますが、今回はここまでの紹介とさせていただきます。
パラリンピックや全豪オープンなど、このような国際的なイベントを開催することにより、社会の中の法律や制度が変わっていきます。様々なメディアでこのようなことがもっと取り上げられるようになれば、障害者に対しての考えが変わり、誰もが生き生きと暮らせる都市を作りあげていけるのではないかと私は思います。
ライター・ コニー
オーストラリア・メルボルン出身
中国とオーストラリアの小学校に通い、留学経験などを通じて、英語のみならず、中国語、日本語、韓国語なども使いこなすマルチリンガル。
言語聴覚士を目指し、大学院で勉強中。
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